仮名遣い・送り仮名
とおくのおおきなこおりのうえを、おおくのおおかみとこおろぎが
とお、ほおずきくわえてほおかむりをしながらとおっていった。
これ以外の単語で「お」段の音をのばすときは、「う」と書くのだそうだ。このような仮名遣いを覚えるための文があるとは知らなかった。
そういえば、未来予想図のカラオケを歌うと、「思ったとうりに」と歌詞が表示される。こうなると、「おもったと、売りに」と発音したくなる。
弁護士は、しばしば「…は、以下のとおりである。」とか、「上記のとおり、…」などと書面に書くことが多い。この場合、「とおり」はひらがなで書くのが公用文の書き方なのだが、ATOKなどの変換ソフトは「とおり」は常に「通り」に変換したがるので、いつも不快な思いをする。
ほかにも、名詞である「ひきわたし」を「引渡し」と表示できず、動詞である「引き渡し」になってしまう。
「うりぬし」も「売主」と表示されず、「売り主」になってしまったりするので、新しいPCを買うたびに一つ一つ単語登録をしていく必要があり不快である。
ついでにいえば、文頭の「さらに」(接続詞)はひらがなで、文中の「さらに」(副詞)は漢字(更に)で、というような書き分けも自動ではできないようだ。
このあたりの変換まで自動でできるようになれば、書面作成の時間が少し短縮できると思うのだが…。