判決言渡しなのに、欠席?
事務員です。
リーガルドラマや漫画で必ずと言っていいほど見かける、“判決言渡し”の場面。
当事者はもちろんのこと、傍聴席に座っている人々も緊張しているなかで、「主文、被告人を・・・」と裁判官が長々と話し始めるシーンはリーガルドラマには欠かせません。
しかし現実の民事事件における判決言渡しの様子は違うのです。
民事事件における判決言渡期日は、当事者の出席が義務づけられていません。
当事者や代理人は出席せず法廷には裁判官と書記官のみで判決言渡しがおこなわれます。通常、その場では主文のみが読まれ判決理由は省略されます。判決理由が書かれている“判決書”は特別送達で送られてきますし、主文は電話でも確認することができるため法廷まで出向く必要がないのです。
ただし、出席が義務づけられていないというだけで「法廷で直接、判決を聞きたい!」という場合は期日に出席することももちろん可能です。
普段、お茶の間で皆様が目にするリーガルドラマのワンシーンをイメージして民事裁判の判決言渡し期日に出席する方は驚いてしまうかもしれません。